生ハムは、サンドイッチにはさんだり、アスパラやフルーツとあわせたりとつかいやすく、あるだけで食卓もはなやかになるのでいいですよね。
もちろんワインのおともにも大活躍。
しかし、発色剤がつかわれているのが気になります。
生ハムは紀元前から食べられています。つまり、まだ食品添加物がなかったころからの長期保存食です。「それなのにどうして添加物を使っちゃうの??」とかんじるのは、きっと私だけではないはず。
安い生ハムにいたっては、還元水あめや保存料、甘味料までつかわれている始末です。
このページでは、発色剤もリン酸塩も無添加で安心できるほんものの生ハムをご紹介しています。
第1位 パレタセラーノ16ヶ月熟成グランレセルバ骨付生ハムセット

パレタセラーノ16ヶ月熟成グランレセルバ骨付生ハムセット・トレベレス産はこちら
生ハムの産地
世界3大生ハムといえば、スペインのハモン・セラーノ、イタリアのプロシュット・ディ・パルマ、中国の金華ハムです。
残念ながら、イタリア産生ハムは、2022年にアフリカ豚熱(ASF)の影響で輸入が停止されてしまっています。
そのため、無添加の本場生ハム買うなら、スペイン産の中で、添加物を使っていないものを探すことになります。
スペイン産は、ほとんどの生ハムに添加物が使われているんです。
イタリア産の生ハムには、基本的に添加物はつかわれないのでよかったのですが、手に入らないことを嘆いても仕方ありませんものね。
生ハムの選び方
人数や食べ方にあわせて生ハムの形状を選ぶ
生ハムの形状は3タイプあります。原木、ブロック、スライスです。
生ハム原木
豚の足1本まるごとなので、見ためのインパクトがあり、パーティーにむいています。
スペイン産は骨付きで、骨や食べられない脂肪をのぞいた食べられる部分は、だいたい重量の50%~55%くらい。

パーティーで残っても、3カ月~6カ月で食べきれる量かどうかを、原木をかうか、サイズのちいさな生ハムをかうかの決め手にされるといいでしょう。
それと、保管する温度は20~25度くらいがよいので、真夏をはずして食べることをおすすめします。
デメリットは、ぶ厚めになったり、薄く切ろうとすると細切れになったりして、カットがむずかしいこと。イタリア産より、もともとかためのスペイン産の方が、スライスのテクニックは気にならないと思います。
とはいえ、ぶあつくなったものは、サンドイッチにしたり、さっと火をいれる手もあり、生ハムのさまざまなバリエーションを堪能するのも楽しいです。
生ハムブロック
ブロックは、原木より小さなサイズなので、手軽に切りたての生ハムを楽しめます。
ぱっと見た目は、豚ブロック肉に近いです。

重量は、300g~2kgを越えるものまでさまざまですが、原木とくらべるとまったく場所をとりません。
ブロックは小ぶりなので、冷蔵庫で保管でき、カビの繁殖を気にしなくてすみますから、安心です。
デメリットは、薄くきるのに、スライサーかテクニックが必要ということ。
原木のところでもお話しましたが、スペイン産の方がもともと少々かための食感なので、カットのテクニックはカバーしやすいです。
スライス
スライスは最初から薄くカットされていますから、スライサーなどのうすくきるための道具がなくても、香りとくちあたりのよい生ハムが食べられます。

「常温にもどしてから食べる」ひとてまをおしまなければ、意外とおいしく食べられます。
30分ほど前に冷蔵庫から出しておくのがポイント!
デメリットは、開封後はなるべく早くたべないと、香りがとんだり、乾燥したり、塩気がきつくなりやすいということです。
熟成期間の選び方
豚肉と食塩だけで作る生ハムは、熟成期間も重要です。10カ月や12カ月はややあっさり、18カ月や24カ月になると、うまみの強い濃厚なあじわいへと変化していきます。
熟成期間が25カ月以上になりますと、クセもつよくなるので好みがわかれます。
ご家族やお友達といっしょに楽しむなら、10~24カ月熟成の生ハムを選ぶといいでしょう。
生ハムの種類・形状・熟成期間の選び方をお話してきました。
ここからは、原木・ブロック・スライス別に、無添加で安心してかえる生ハムのおすすめをご紹介します。
無添加生ハムおすすめ3選
イタリアの生ハムは無添加で安心ですが、スペイン産の生ハムは、添加物をつかっているものがおおいことは最初にお話ししました。
ほとんどの生ハムに使われている添加物が、発色剤(亜硝酸Na、硝酸K)です。
とくにスライスして売られているものは、ほとんどの商品に発色剤が添加されています。ですので、選択肢が少ないのが残念ですが、ここで紹介するスライスの生ハムはとても気にいっています。
ハモンイベリコについては、無添加の生ハムをみつけることができませんでした。今後みつけられたら、追加でご紹介しますね。
第1位 パレタセラーノ16ヶ月熟成グランレセルバ骨付生ハムセット
添加物不使用ハモンセラーノの原木ならこれ!
はじめて原木を買う方におすすめ!

生ハム原木をはじめて買う方にパレタセラーノ16ヶ月熟成のセットがおすすめな理由
はじめて生ハムの原木を買うときは、「食べきれるか心配」「腐らせてしまわないか不安」「道具はなにを揃えればいいの?」など、わからないことだらけですよね。
- 理由1 この原木は、前脚なので、後ろ脚とくらべてサイズが小さいため、食べきれるか心配な方の最初の1本に最適です。
- 理由2 ハムの取り扱いをわかりやすく解説した冊子がついてくるので、保存やお手入れに不安があっても大丈夫。
- 理由3 一通りの道具がセットになっているので、なにが必要かしらべたり、それぞれを買いまわる手間もありません。
いっしょに届く道具は、生ハムを固定する台座(ハモネロ)、切れ味のいい大小2種類のナイフ、トング、生ハムカバ

生ハムのカッティングDVD(約30分)もいっしょに届くので、動画をみながらマネするだけで、最初の1枚のカッティングも楽々です。

お塩は、海塩を継ぎ足し継ぎ足しして、熟成させて角を取ってから使われています。
色も違いますね~。
| 商品名 | パレタセラーノグランレセルバ骨付生ハムセット・トレベレス産 |
| 原材料 | パレタセラーノ(豚の前脚)・海塩 |
| 原産地 | スペイン グラナダ トレベレス地方 フビレス産 |
| 熟成期間 | 16ヶ月熟成 |
| 重量 | 4.5kg以上 |
| 付属品 | ハモネロ(木)、ナイフ(ステンレス鋼・合成樹脂)、トング(ステンレス)、生ハムカバー(合成繊維) |
第2位 生ハム ハモンセラーノ ミニ原木 スペイン産 18ヶ月熟成 ミニハモン (マサ/モモ)
無添加ハモンセラーノの原木は後脚でしょうとこだわる方はこれ!
熟成させた塩がポイント!香りもきれいな生ハムの扱いやすいミニブロック
豚の後脚を使った生ハムは、熟成させた時の「香り」「味わい」」「食感」すべてが素晴らしいです。
後脚は、前脚に比べて大きく、筋肉量が豊富で、脂肪のつき方もバランスが取れています。
骨も太く、熟成に適した部位です。
「マサ」は、後脚(モモ)の中でも、一番肉が厚く広い面積を占める部分です。

生ハム好きが後脚にこだわる理由
後脚の特徴1:熟成期間
一般的に前脚よりも長く熟成されます。
ハモンセラーノで12ヶ月以上、ハモンイベリコでは18ヶ月〜48ヶ月以上と、製品によって様々です。
このハモンセラーノは18ヶ月熟成で、きれいに霜降りがはいっていてます。

後ろ脚の特徴2:香り
長期の熟成によって、複雑で奥行きのある香りが生まれます。
ナッツのような香ばしさや、熟成チーズのような芳醇な香りが感じられることがあります。
後ろ脚の特徴3:風味
肉の旨味が凝縮されていて、甘みの中にわずかな辛味や、ナッツのような複雑な風味が長く続いて、1度食べると忘れられません。
赤身と脂身のバランスが良く、全体的にまろやかでデリケートな味わいが最高です!
| 商品名 | グルメソムリエ ハモンセラーノ ミニ原木 生ハム ブロック スペイン産 18ヶ月熟成 ミニハモン (マサ/モモ) |
| 原材料 | 白豚のモモ肉・海塩(アリカンテ トレビエハ) |
| 原産地 | スペイン アルプハーラ地方 トレベレス村 |
| 熟成期間 | 18ヶ月熟成 |
| 重量 | 400g |
| 賞味期限 | 製造から冷凍1年 |
第3位 ハモンセラーノ 生ハムスライス スペイン産 18ヶ月熟成 ハモン デ トレベレス
簡単に食べられるスライスパックが欲しい方はこれ!

無添加の生ハムスライスパックならハモン デ トレベレス 18ヶ月熟成がおすすめな理由
「ブロックで買っても、上手くカットできそうにない」
「薄くスライスした生ハムの風味が好きだけど、スライサーなんて家にない。最初からスライスされた生ハムが買いたい」
でも、無添加で、熟成期間が長く、旨みの濃い生ハムが食べたい。
そんなあなたにぴったりなのが、「ハモンセラーノ 生ハムスライス スペイン産 18ヶ月熟成 ハモン デ トレベレス」です。
この生ハムは、100gずつの小分けパックなので、いつでもフレッシュな美味しさを楽しめるのが嬉しいポイント。
しかも真空冷凍されているので、1つずつのパックの日持ちも長いです。
スペインの厳選された豚肉と塩だけで、18ヶ月という長い時間をかけてじっくり熟成されています。
口に含むと、雑味のない豚肉本来の深い旨味と熟成による芳醇な香りにうっとりします。ワインがすすみます。
| 商品名 | グルメソムリエ ハモンセラーノ 生ハムスライス 生ハム スペイン産 18ヶ月熟成 無添加 ハモン デ トレベレス |
| 原材料 | 白豚のモモ肉・海塩(アリカンテ トレビエハ) |
| 原産地 | スペイン アルプハーラ地方 トレベレス村 |
| 熟成期間 | 18ヶ月熟成 |
| 重量 | 500g(100g×10パック) |
| 賞味期限 | 製造から冷凍1年、賞味期限が3ヶ月ほどだったこともあるので、気になる方は問合せてください |
番外編 イタリア産 フィオルディマーゾ ブレザオラ ブロック
イタリア産の無添加生ハム、ブレザオラは、イタリア北部ロンバルディア州、特にスイスとの国境に近いヴァルテッリーナ地方が発祥の伝統的な生ハムです。
最大の特徴は、牛肉(主にモモ肉)を使用している点です。豚肉は使いません。
牛肉から作る生ハムは、赤身肉のしっかりした味わいが魅力。
製法: 牛肉の塊を塩、コショウ、ハーブ(ローリエ、タイム、ジュニパーベリーなど)で漬け込み、数週間から数ヶ月間、低温で乾燥・熟成させて作られます。
加熱はせず、スモーク(燻製)もしないのが一般的です。
見た目: 非常に濃い赤色、ワインレッドのような色をしていて、脂肪分がほとんどなく、引き締まった筋肉質。スライスすると半透明でツヤがあります。
香り: 繊細で上品な肉の香りに、ハーブの爽やかな香りがほのかに重なります。
風味: 噛みしめると、しっかりとした味わいで、牛肉本来の奥深い旨味が凝縮されています。熟成によって生まれる、かすかな甘みと塩味が絶妙なバランスです。牛肉らしい鉄分を思わせる独特の風味もあります。
食感: 非常に柔らかく、しっとりとしていて、赤身肉のなめらかな舌触りが心地よいです!
赤身肉の味わいがお好きな方には、ぜひ食べてみていただきたい生ハムです。
| 商品名 | フィオルディマーゾ ブレザオラ ブロック生ハム イタリア産 |
| 原材料 | 牛肉、食塩、黒胡椒、ナツメグ、シナモン、クローブ、ジュニパーベリー、ローリエ、生姜 |
| 原産地 | イタリア・ロンバルディア州 |
| 熟成期間 | 4ヶ月熟成 |
| 重量 | 約1㎏ |
| 賞味期限 | 冷蔵/発送日から約2ヶ月 |
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まとめ
生ハムには、無添加のものでも、非常に大きなサイズから、スライスのように量の少ないものまであります。つかう場面やご家庭の人数にあったサイズを選ぶところから決めると探しやすいです。
お店で出てくる生ハムは1人前20~40gくらいですから、4人家族なら、1回80~160g、それを週1回なら1ヶ月で320~640gを目安にされるといいでしょう。週2回なら640g~約1.3kgとなります。つまり週2回生ハムを食べるご家族が4人以上いるなら、原木がお得です。
たとえば、ご家族みんなが生ハム好きでしたり、大勢があつまる機会があるなら、原木にチャレンジしてみると、場が盛り上がるでしょう。
そんなときには、道具もセットになった生ハムがぴったりです。
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無添加の生ハム探しにつかれていたあなたの、お買い物のストレスがなくなれば、とてもうれしいです。
ご家族の健康を守るあなたを応援しています。
おまけのお話
生ハムの有名な産地と世界3大生ハムの特徴
世界3大生ハムといえば、スペインのハモン・セラーノ、イタリアのプロシュット・ディ・パルマ、中国の金華ハムです。
ひとまとめに生ハムといっても、3か国それぞれに個性があります。
スペイン産生ハムの特徴
スペイン産生ハムには、亜硝酸ナトリウムや硝酸カリウムがつかわれていることが多いので、買うときは確認が必要です。
イタリア産とくらべると、食感がすこしかたく、コクはつよめ。
つかわれる豚肉は2種類です。
ふつうの豚肉でつくる生ハムが、ハモン・セラーノで、イタリア産よりすこしかための食感、コクがつよいのが特徴。
ドングリを食べて育つイベリコ豚の生ハムは、ハモン・イベリコとよばれます。
お肉の赤味が濃く、食感はかため、脂は口のなかですぐにとろけて、甘みが広がるタイプです。赤ワインによくあいます。
どちらも、燻製するかしないかの決まりはありません。
イタリア産生ハムの特徴
イタリア産の生ハムには、基本的に添加物はつかわれません。
とくに、イタリアの生ハム2大産地、パルマ産とサンダニエーレ産であれば確実。「亜硝酸塩や硝酸塩といった着色料や保存料等の人工的な食品添加物は使用禁止」と決まりがあるので、まちがいなく無添加です。
イタリア産の生ハムは、しっとりとやわらか、さっぱりとした味わいで、塩気はおだやか。燻製しないことも特徴です。
やわらかさも、イタリア産の生ハムの魅力なので、スライサーをお持ちでなければ、あらかじめカットされている商品を買われた方がおいしく食べられると思います。
最初の原木の話のところで、スペイン産は骨付きで、骨や食べられない脂肪をのぞいた食べられる部分は、だいたい重量の50%~55%くらいとお伝えしました。
対して、イタリア産はたいてい骨なしです。書かれている重量そのまま全部食べられます。
中国産生ハムの特徴
中国にいけば、無添加の金華ハムが手にはいるようです。しかしながら、日本の通販でかえる中国産金華ハムは、発色剤(亜硝酸ナトリウム)が添加されているものしかみあたりませんでした。
金華ハムは、中国浙江省の金華地区で生産されている生ハムです。
イタリアやスペインの生ハムのように生で食べることもできますが、スープをとったり蒸し物をはじめとして、調理にむいています。



